2016年10月16日

資金管理徹底による中期投資法


 以前、ファンダメンタル分析やテクニカル
分析を覚える前に、資金管理力を身に付ける
ことが最も重要である
ことを説明しました。
 相場の警戒レベルに応じてアセットアロケ
ーションを変更するというものですが、もう
少し簡単な例で説明します。

 結論から言うと、やるべきことは、

・ 全投資用資金に占める現物株式の比率を
 常に一定の値に保つ。

というだけです。
 たとえば、株式の比率を常に50%に保つと
しましょう。

■株式比率低下時の行動(相場暴落)

 相場が暴落して保有銘柄の株価が連れ安し
たとします。現金の絶対額は変わらず、株式
の絶対額が低下するわけですから、たとえば
株式40%、現金60%となるわけです。
 ここで株式50%、現金50%になるように調整
するわけですから、実施すべきことは現金を
使って株式を購入するということになります。

 このとき、含み損を抱える銘柄があれば、
それをナンピンするのがよいでしょう。特に
なければ、そのとき割安と思える銘柄を新規
購入すればよいと思います。

■株式比率低下時の行動(配当や労働所得の入金)

 保有銘柄に大きな動きがない場合も、株式
比率が低下する場合があります。それは配当
や労働所得が入金されたときです。この場合
も、実施すべきことは株式の購入です。

 この場合は保有銘柄が十分な含み益を抱え
ていることもありますので、いくら株式比率
を調整すればよいと言っても、そういう銘柄
を買い増しすることは推奨できません。
 やはり、そのとき割安と思える銘柄を新規
購入するのがよいと思います。

■株式比率上昇時の行動(含み益の増加)

 相場が好調である、一部保有銘柄で好材料
が出たとします。現金の絶対額は変わらず、
株式の絶対額が上昇するわけですから、たと
えば株式60%、現金40%となるわけです。
 ここで株式50%、現金50%になるように調整
するわけですから、実施すべきことは株式を
売却するということになります。

 このとき、過去にナンピンした銘柄を優先
して売却するのがよいでしょう。特になけれ
ば、今後の成長余地が少ない銘柄を優先的に
売却すればよいと思います。

■まとめ

・ 全投資用資金に占める現物株式の比率を
 常に一定の値に保つ。

ということを守るというだけで、実は

・ 安く買って高く売る。
・ 資金が枯渇せず計画的にナンピンできる。

ということも同時にできるわけです。これを
知っているだけで、これを知らずに株式投資
しているベテラン投資家にさえ勝てると言っ
ても過言ではありません。

■死に金という問題点

 ここまでの話で気づいた方もいるかもしれ
ませんが、比率の計算に使われるだけで株式
の購入にいつまでも使われない「死に金」が
どんどん増えていくことにもなります。
 歴史に残る相場の大暴落が発生した場合に
それを有効活用しようと考えたものが、以前
の記事である

投資で最も重要なのは資金管理力

というわけです。

■次のステップ

 株式比率を徹底管理するだけで、理論上は
相場で生き続けることができ、かつ、確実に
利益を上げ続けることができるわけですが、
落とし穴があります。
 それは、企業が倒産、上場廃止、無配転落
し、株式が紙クズになる、または、今後株価
の回復の見込みがない状態になることです。

 これらを回避するために、購入する銘柄は
何でもよいわけではなく、ファンダメンタル
分析は必ず必要であるということです。
 また、少しでも割安で銘柄を購入するため
に、テクニカル分析も必要となるわけです。

 それらは以前の記事で説明しています。

中期投資銘柄スクリーニング条件
中期投資銘柄テクニカル分析
中期投資銘柄の選択条件を追加

 それでも企業の倒産などが怖いという方は、
日経平均やTOPIXに連動するETFを使用すれば
よいと思います。
posted by dark_matter at 18:00| Comment(0) | 投資理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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