2016年05月08日

インデックス投「資」しない理由


 インデックス投資と言えば、インデックス
ファンドをドル・コスト平均法で積み立てて
いく、というのが一般的かと思われますが、
管理者はこれに否定的な考えを持っています。
 管理者は、元々インデックス投資家として
デビューしたのですが、いろいろ考えている
うちに、インデックス投資手法にさまざまな
違和感や矛盾を感じ、現在に至ります。

■出口戦略の問題

 「よりによって長年に渡る積み立てを完了
した直後に相場が暴落したらどうするの? 」
という問題があります。インデックス投資家
からしたら耳にタコでしょうけどね。
 これに対する回答は、「出口も入口と同様
に時間分散で資産を取り崩していく」となり、
管理者も、少しでもマシにさばくなら基本的
にそれがよいと考えています。

 しかし、あえて言わせてもらいましょう。

「不況は長引くし、残された寿命は想像以上
に短いぞ。」

 皆さんご存知のとおり、日本は「失われた
20年」と呼ばれています。そして、集団主義
から抜け出せない日本が「失われた30年」と
呼ばれるようになるのは絶対不可避です。
 もっとも、ほとんどのインデックス投資家
は、全世界に分散投資しているでしょうが、
それでも、この先世界が経済成長することは
考えにくいですけどね。

 10年、20年と積み立ててきたものが暴落に
巻き込まれるだけでも気が滅入るのに、それ
と同等の時間をかけて、積み立てが正しかっ
たことを証明するとか、うんざりしますね。
 積み立ててきたものを取り崩し終えた結果、
普通に貯金した方がマシでしたでは目も当て
られないし、そもそも、取り崩し終える前に
自らの寿命が尽きる可能性も否めません。

 まして、自分のような氷河期世代は、コツ
コツ努力すれば報われるなどというのは幻想
であることを味わわされた世代なので、投資
にすら裏切られるなどまっぴらごめんです。
 インデックス投資を信じてやまない方々は
本当に上記のことを受け入れる覚悟を持って
やっているのでしょうか? そんなことも想像
しないでやってたりしませんよね?

■ドル・コスト平均法は見境なき買い増し

 なぜインデックス投資ばかり出口戦略批判
を受けるのかという意見もあるようですが、
話は簡単で、ドル・コスト平均法という入口
戦略からして間違っているからです。
 ドル・コスト平均法は、相場の上昇場面に
おいても買い増しを行い、わざわざ平均取得
単価を上げ、わざわざ出口戦略を難しくする
可能性を上げているわけですからね。

 個別株投資でドル・コスト平均法など聞い
たことないし、それよりもマシな手法である
ナンピンですら、多くの投資家からは悪手と
呼ばれているくらいです。
 中長期投資家は、ナンピンを使いこなせて
ナンボだと思っているので、管理者はこれを
悪手だとは思いませんが…。そんな管理者も
ドル・コスト平均法は悪手だと思います。

 ドル・コスト平均法などともっともらしい
名称で呼ばれていますが、相場の上昇場面に
おけるそれは、単なる見境なき買い増し以外
の何物でもありません。

■常に一括投資しか道はなし

 世界経済が今後も右肩上がりで成長すると
いうのであれば、今この瞬間から全力で資産
をインデックス投資につぎ込めばいいと思い
ますが、なぜそれをしないんですかね?
 そして、元本割れが発生する場合に限り、
買い増しを行うとすれば、しっかり底固めが
行われ、出口で苦しむ可能性は低くなるはず
なんですけどね。

 そうやって元本割れ待ちしている間に世界
経済は右肩上がりで成長し、利益取得の機会
を失う、と言われそうですが、それこそ将来
暴落巻き込まれコース確定だと思います。
 一生かけて自分が損したか得したかを判別
するのがよいか、多少の利益機会を失っても
目先10年程度で利益の確保が確実視できるの
がよいかなど、比べるまでもありません。

 投資機会を失って資金が余るのが嫌という
のであれば、もはやインデックス投資にこだ
わらず、長期投資にもこだわらない方がよい
のではないでしょうか?
 それでも、個別株投資で企業の倒産リスク
を抱えるのは絶対に嫌だというのであれば、
インデックス投資の運命を受け入れて、現状
に甘んじるしかないと思います。

■勉強熱心なインデックス投資家という矛盾

 インデックスファンドをドル・コスト平均
法で積み立てていくという、いわゆる王道の
インデックス投資というのは、そもそも

・ 投資で資産を増やしたいが、投資を趣味
 にするつもりもなければ勉強するつもりも
 ない。
・ 投資になるべく時間を取られたくない、
 または、実際に時間がない。
・ 多少の損失が発生しても、人生に支障を
 きたさないような十分な余裕資金がある。
・ 多少儲けられればラッキーぐらいに思っ
 ている。
・ 別に早期リタイアするつもりはない。

ような人たちの投資手法であると認識してい
ます。
 しかし、実際にはインデックス投資家は、
投資に関してずいぶん勉強熱心なように感じ
ます。しかも、投資専門ブログを立ち上げて
しまう者までいるわけですからね。

 管理者の場合、勉強といってもこれまでに
書いた内容は頭の中だけで考えて出した結論
ですが、勉強すればするほど、インデックス
投資からは離れる結果になると思っています。
 管理者も、ウォール街のなんたらとかいう
本を読めば、インデックス投資を信じてやま
ないほどになるのでしょうか? とてもそうは
思えませんが…。

 さて、先ほど、インデックス投資家はなぜ
今この瞬間から一括投資しないのか、と書き
ましたが、その答えは「タイミング投資など
できないから」と彼らは主張します。
 しかし、相場の暴落場面においては、よく
「どんな相場であろうが、淡々と積み立てて
いくだけ」と動じない自慢をするブログ投稿
を見ますが、これは何でしょうか?

 タイミング投資ができないなら黙ってろよ、
といつも思います。まして、別に恨みもない
だろうに、損失を抱えている個別株投資家を
バカにするような奴など言語道断です。
 このように、インデックス投資はその手法
のみならず、使う人間さえも矛盾した行動を
取るため、そこに違和感を感じて、管理者は
これとは距離を置いているわけです。

■インデックスファンドの優位性の矛盾

 よく、インデックスファンドの方が無分配
で税金を取られることなく再投資できるから
ETFよりよい、という話を聞きますが、それ
のどこがよいのか、さっぱりわかりません。
 相場の上昇場面で、ドル・コスト平均法で
積み立てるとしたら、やればやるほど先々の
積み立ては高値つかみとなります。積み立て
ないのであれば、話はわかるのですが…。

 これまでの内容から、インデックス投資で
矛盾を起こすことなく、かつ出口戦略に悩む
ことなく、確実に利益を得たいのであれば、
下記の方法しかないと思っています。

0) ETFを使う。
1) 相場の暴落場面が訪れたら、投資に使用
 してよいと自分で思う全資産を一括で投入
 する。
2) ETFの分配金と労働所得を貯めながら、
 次の投資機会を待つ。
3) 含み損益の率が-x%(自分で定義)以下と
 なったら、2)の資金を一括で投入する。
4) 2)に戻る。

 日々の生活で小金がほしい程度であれば、
これで十分だし、遅くとも10年以内には元本
割れなく安定的に分配金を得られるシステム
が完成すると思います。
 そして、もし分配金だけで生活できるほど
であれば取り崩す必要もありませんし、取り
崩すにしても、損失が発生する確率は非常に
低いわけですからね。

■まとめ

 人がどんな投資手法を取って損をしようが
自分には関係ないことですが、自分の頭の中
で出した結論は、王道のインデックス投資で
儲けられるというのは幻想だということです。
 結局、自分の人生設計というものを十分に
考え、それに適合する投資手法を自分で選択
しなければ、満足な結果を得ることも、満足
な人生を送ることもできないということです。
posted by dark_matter at 18:00| Comment(3) | 投資基本方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
インデックス投資のみは良くないと私も感じています。だから日本株は個別で行っています。
インデックス投資の最大の利点は税コストを先延ばしして複利効果を上げることですが最大の欠点として確定利益を出していないということだと考えています。
どの投資にもいい部分と悪い部分がありますがどちらかに偏らずにいい部分だけを自分の納得できる範囲で調整する方がベターだと思います。
Posted by クロスパール at 2016年05月08日 18:53
そもそもインデックス投資で有効なのは
常に右肩上がりで成長し続ける米国株であって
日本市場みたいな株主軽視の歪んだ社会主義国家のインデックスは
むいていないということを理解していないひとが多いです
Posted by あかいろ at 2016年05月08日 19:26
> クロスパールさん

 やはり、投資に関われば、それだけ亜流で
あったり脱インデックスであったりに向かい
ますよね。
 王道のインデックス投資は、私生活で投資
との関わりを最小限に抑えられる人間にしか
できないと思っています。

> あかいろさん

 はじめまして。

 同感です。日本株については○○ショック
から立ち直れないような相場ばかりなので、
タイミングを計るしかないと思っています。
 インデックス投資家でもわかっている方々
は先進国株式インデックスの割合を多くして
いるケースが多いですしね。
Posted by dark_matter at 2016年05月09日 23:30
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