2015年12月06日

投資で最も重要なのは資金管理力


 個別株投資となると、ファンダメンタルか
テクニカルか、という話に終始しがちになり
ます。
 どちらも重要であることは確かなのですが、
投資で最も重要なのは資金管理力である、と
いうのが管理者の中での結論となっています。

 結局、どちらを駆使して優良株を買おうが
クソ株を買おうが、まれに起こる大きな相場
の動きに程度の差こそあれ影響を受けること
は、ほぼ避けられません。
 そのため、発生確率の低い極端な相場(大
暴騰、大暴落)の可能性までも視野に入れて
それらにも耐えられるような資金管理をする
必要があると考えます。

■中期投資(逆張り)の場合

 相場の警戒レベルに応じて、アセットアロ
ケーションを変更していくというのが基本的
な考え方となります。下記は、その一例です。

・警戒レベルC(日経平均20,000以上)
株:現金B:現金A:現金S = 4:1:2:3

・警戒レベルB(日経平均17,500以上20,000未満)
株:現金B:現金A:現金S = 5:0:2:3

・警戒レベルA(日経平均15,000以上17,500未満)
株:現金B:現金A:現金S = 7:0:0:3

・警戒レベルS(日経平均15,000未満)
株:現金B:現金A:現金S = 10:0:0:0

 相場が好調なときは、いずれ来るであろう
相場の暴落に備えて現金を確保しておく段階
です。
 株をすべて売り抜けて現金化し、その直後
に相場が暴落することが理想ですが、相場は
さらに上へ行く可能性もあるため、それでは
今度は機会の損失となってしまいます。

 やはり、ある程度の株が暴落に巻き込まれ
てしまうのは仕方ないと考えます。
 どうしてもそれが嫌な場合は、ベア型ETF
の積み立ても考え、現金Sに割り当てていき
ます。

 相場の下落は、最大で3段階に渡って発生
することを想定し、現金(+ベア型ETF)も、
3段階に分けて投入していくことになります。

 相場が十分に下がったところで一括で投入
すればよいのではないか、という意見がある
かもしれまん。
 しかし、3段下げ後だと思っていたものが
実はまだ1〜2段階目だったとしたら、追加で
資金の投入は不可能となってしまいます。
 投入資金がさらなる含み損拡大となること
を恐れて投入を躊躇(ちゅうちょ)している間
に、相場が回復してしまい、機会を損失する
可能性も否めません。

 上記で挙げた比率さえ守っていれば、後で
リカバリーはできると考え、恐れずに資金を
投入すべきだと思います。

 相場が2〜3段階目まで下がるようであれば、
その頃にはベア型ETFも十分な含み益となっ
ていると思うのでこれを売却して現金に戻し、
警戒レベルに応じて投入していきます。

 あまり考えたくありませんが警戒レベルが
SSに達してしまった場合は、あきらめて仕事
をがんばり、労働所得と配当を追加投入して
相場の回復までしのぐしかありません。

■短期投資(順張り)の場合

 ある個別株がグランビルの法則どおり動く
とすると、上昇トレンド中に0〜2段目で購入
し、2〜3段目で売却するという形になります。
 短期ゆえに、株数もかなり限定され、投入
する資金もかなり大きいものになりがちだと
思います。

 ここで思惑が外れて失敗したときの対処と
しては「即座に損切り」が正解となります。

 中長期投資では、下降トレンド中に1〜0段
目で購入し、思惑が外れたとしても下げ幅は
限定的で、投入資金も小さいため、ナンピン
という手段が有効です。
 しかし、短期投資では、上昇トレンド中に
2〜3段目で購入してそのまま下降トレンドで
0段目まで下がってしまうとその落差は非常
に大きくなります。

 ナンピンするにも最初の投入資金が大きく
余剰資金が小さいため効果が薄いだけでなく、
下降トレンドを経て再び上昇トレンドとなる
までに莫大な時間を要するからです。
 含み益になるまで株価が戻ってくればよい
ですが、それすらかなわず、財務状況の悪い
銘柄を選択して配当も低いまたはないとした
ら、目も当てられません。

■まとめ

 このように考えると、ファンダメンタル、
テクニカルが多少優れている程度では、資金
管理力がないと、それらの力も効力が非常に
薄いことがわかると思います。
 逆に言えば、資金管理力が多少優れている
程度でも、ファンダメンタル、テクニカルが
多少劣っていても、成果が上げられることが
わかると思います。

 冒頭の記述のとおり、ファンダメンタルか
テクニカルか、という話に終始しがちになり、
資金管理力が言及されないことも多いですが、
これをおろそかにしないことは重要です。
 おそらく、最も簡単で、最も伸ばしやすい
能力ではないかと思いますので、初心者の方
は真っ先にこれを勉強してもよいくらいだと
思います。
posted by dark_matter at 18:45| Comment(0) | 投資理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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